#83スコア 4/5人材・HR・採用

AI に採用パイプライン(ATS)を作らせてみた — 整備ラウンドで作った大型3つが、新業界でそのまま発掘された(やってみた #83)

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解説記事

AI に採用パイプライン(ATS)を作らせてみた — 整備ラウンドで作った大型3つが、新業界でそのまま発掘された(やってみた #83)

⁠やってみたシリーズ⁠: 自作のデザインシステム @gunjo/ui群青)を、群青のことを一度も見たことのない AI に、実際の画面で組ませていく連載。⁠新業界 人材・採用 1枚目⁠——⁠採用パイプライン管理(ATS)⁠。選考ステージを候補者が流れ、今週の面接を見て、候補者にドリルインし、承認フローで内定へ。

11業界目は人材・採用。架空の HR-tech 企業「ミドリリンク株式会社」のインハウス採用デスク。観測ポイントは明確——⁠整備ラウンドで作った大型コンポーネント(KanbanBoard / WeekView / ApprovalWorkflow)が、採用という全く新しい業界の、予備知識ゼロの AI に、自力で発掘されるか。⁠

結果 — 4/5・自作コンポーネントほぼゼロ

tsc/build 緑・375px・0 console error。応募ファネル俯瞰・選考パイプライン・応募経路内訳・ステージ別在籍・今週の面接グリッド・候補者を掘り下げる詳細(評価/履歴/内定承認)——構造はほぼ全部 @gunjo/ui

観測の主役 — 大型3つが「この用途のために作られた」

予備知識ゼロの AI(群青を一度も触っていない設定)のレポートから:

KanbanBoard(摩擦ゼロ)⁠ — これがパイプライン。6つの選考ステージを列、候補者のフラットなリストを items、getColumnId={c => c.stage} でグループ化。onCardSelect を渡すとカードがキーボード操作できる <button> になり、列は aria の region、横スクロールは [contain:paint] でモバイルを破らない。JSDoc に「CRM のパイプライン、サポートのキュー」とある。摩擦ゼロ。

ApprovalWorkflow(驚くほど的確)⁠ — 現場面接官 → 採用責任者 → 内定承認に。controlled value/onChange で、⁠次へ / 差戻し(対象ステージ選択+理由・以降の記録をロールバック)/ 却下(terminal)⁠ を最初から持ち、各遷移に実行者+時刻を刻む。既定ラベルが既に日本語。「⁠事務方の画面を作ったことがある人が設計した⁠と最も感じさせた単一コンポーネント」。

WeekView(摩擦ゼロ)⁠ — 週次の面接グリッド。同時刻の面接を横並びに重なり詰め、today が注入できる prop なのでサーバー描画でも安全(サーバーとブラウザのずれ無し)。

⁠#318 で作った KanbanBoard が、初めて予備知識ゼロの環境で発掘された回——しかも採用という新業界で、名前と JSDoc から一発で見つかり最上級評価で嵌まった。⁠ WeekView(#319)・ApprovalWorkflow(#267) も新業界で業界越え。Statistic/Rating/Timeline/MetadataList/DistributionBar/Badge も全部既存コンポーネントで。

唯一の大きな欠落 — 「人」を表すコンポーネントが無い

予備知識ゼロの AI が⁠唯一2回手組みした⁠のがこれ:

⁠候補者カードと候補者ヘッダー⁠(アバター+氏名+ふりがな+職種+経路バッジ+評価★)。Avatar+text+BadgeRating を手で組んだ。⁠欠落⁠: 人物サマリのコンポーネントが無い。メディア用の AssetCard はあるが、⁠人のレコードを表すコンポーネントが無い⁠——HR/CRM/ATS/担当者ピッカー/面接官名簿/承認者行、あらゆる画面の最小単位なのに。

PersonCell(avatar + name + secondary + tags + rating)⁠ を提案・課題に記録(#329・新業界の最頻出単位・3回ルールで再確認)。これが「追加すべき最も価値あるもの」。

その他の課題記録(コンポーネントを作らず)

  • 🔴 Sheet 右ドロワーの幅クラスが衝突⁠w-[384px] w-3/4 が両立=前者が無効クラス)+掘り下げる詳細が既定で狭く、幅 size prop が欲しい(#328)。
  • 🟡 ⁠凡例のコンポーネントが見つからない⁠(WeekView/Kanban に tone はあるが凡例が無い・ChartLegend が chart 専用に見えて発掘されず手組み・#327)。
  • 🟡 ⁠prop の語彙が不統一⁠KanbanColumnTone 未 export で as neverSearchInputonValueChangeVStack gap が数値 vs size が文字列=⁠#82 に続き2回目⁠#330)。

⁠今回 src の新規コンポーネントなし⁠(ライブラリが 4/5 で持ちこたえ、残る欠落は新しいコンポーネント候補+開発体験+発見可能性)。

学び — 大型コンポーネントは、業界を越えて「発掘される」段で価値が確定する

整備ラウンドで KanbanBoard/WeekView/Gantt/EventCalendar/LineageGraph を腰を据えて作った。その価値は、作った回の自己評価では決まらない——⁠何も知らない次の業界の AI が、名前と JSDoc だけで見つけて摩擦ゼロで使った時に確定する。⁠ #82 でメディアが LineageGraph/EventCalendar を、#83 で採用が KanbanBoard/WeekView/ApprovalWorkflow を発掘した。⁠JSDoc に支えられた発見可能性が、予備知識ゼロで採用されるための本当の資産⁠だと、予備知識ゼロの AI 自身が言っている。

そして欠落は、また一段上に収束した——個別のコンポーネントでも大型レイアウトでもなく、⁠「人」という最小単位の合成コンポーネント(PersonCell)⁠。HR を3〜5枚回す中で再出現を待つ。

次回予告(やってみた #84)

  • 人材・採用2枚目(勤怠 ScheduleGrid / 人事評価ワークフロー / 組織図 など)。PersonCell の再出現観測。

試す

まだ alpha。だが「整備ラウンドで作った大型3つが、新業界の予備知識ゼロの AI にそのまま発掘される」のを見られた回——作った投資が業界を越えて複利する、その11業界目の実証。

この連載は、作者が AI(Claude と Codex)と協働で制作しています。実験・検証の設計、判断、公開前の事実確認は人間が行い、実作業と下書き執筆は AI が担っています。

使用した @gunjo/ui コンポーネント

この画面のソースが直接 import しているコンポーネントです。

cold AI が組み上げた実コード

ファイル名をクリックでソースを展開できます。

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